「地球の歩き方」のように多様な歩き方を探りたい


相川浩之

 「地球の歩き方」という旅行ガイドブックがある。ツアー旅行に参加するのではなく、旅行者が宿泊施設や交通手段を自分で選んで、好きなところを回る−−。そんな個人旅行のためのガイドブックだ。地球の大自然を堪能したいのか、様々な国の人と触れ合いたいのか、世界遺産を巡ってみたいのか。いろいろな旅の目的に合わせて「地球の歩き方」が紹介される。

 人生設計も、「人生100年時代」になり、大きく変えざるを得なくなっている。人生50年時代の仕組みで乗り切ろうと思っても、不具合が出てくる。ツアー旅行に限界を感じる人が出てきたように、国や企業に任せていれば、人生が全うできると考えるのは難しくなりつつある。 有名大学に入り、有名企業に入り、家庭を築き、定年まで勤め上げてからは年金で余生を過ごす。そんなツアー旅行のような画一的な生き方は、人生100年時代になると、もう不可能に近い。60歳以降の人生については誰も導いてくれず、それぞれが自分で、どう生きるかを決めなくてはならない。敷かれたレールに乗るのに慣れたシニアたちは、急に自信を失い、せっかくの自由な最後の時間を生かせずにいる。

 行き先の情報をどう得て、どのように街を歩けばいいのかといった最低限の知識と、様々な人の旅のノウハウを詰め込んだ「地球の歩き方」が支持されたように、「人生100年時代」を生き抜くために必要な最低限の知識や、仕事の見つけ方、お金の稼ぎ方、毎日の楽しみ方などを紹介して、それぞれが豊かで楽しい人生100年時代を歩けるようにしたい−−。そんな思いで「人生100年時代の歩き方」をまとめようと思っている。

 個人の旅のスタイルがいろいろあるように、人生100年時代の歩き方は、人の数だけある。でも参考にしたい歩き方はそんなにはない。料理のレシピのように基本を押さえるとともに、「この歩き方、いいんじゃない?」という歩き方を紹介していきたい。読者の皆様のオススメの歩き方もぜひ、聞いてみたい。


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