今日は、オペラ歌手松原広美さんが演じる「フィガロの結婚」を東京内幸町ホールで観てきました。
まず簡単にあらすじから
このあらすじは私から見たストーリーなので、その点ご了承くださいね。
「フィガロの結婚」はモーツァルトが作曲の有名なオペラ作品だということ。
舞台は中世、貴族が優位を振るう伯爵家の騒動を描いている。
伯爵家の使用人であるフィガロとスザンナは近く結婚する予定なのだけれど、困ったことが起きていて2人を悩ましていた。
伯爵のアルマヴィーヴァが、スザンナを手に入れたいために「初夜権」を振りかざし、嫌がらせをしているのです。
当時の特権階級が決めた無茶苦茶な権利である「初夜権」というのは、新郎と結ばれる前の新婦を、雇い主が自分のものにするというもの。
そうはさせないと、フィガロや色々なキャストが出てきて、ちょっぴりシリアスにとてもコミカルに事件を繰り広げる。
ひろみさんの演じるマルチェリーナは、賢くお金持ちだけれど、フィガロが好きなので「以前貸したお金を返せないなら私と結婚するのよ」とこれまた無理やりな意地悪なことを言うオバサマの役。
4幕通して出演するマルチェリーナはかなり重要な役です。このいじわるなオバサマ、実はフィガロの実母と言う事が3幕で発覚する。このあたりが山場なのだけれど、この意外な事実がこの物語を深いものにしている。
他、女性を見るとすぐに好きになってしまう小姓ケルビーノ、ゴシップ大好きなバジリオ、アルマヴィーヴァの婦人ロジーナ達が舞台狭しと、自分たちの策略や愛の思いを独唱や二重奏、そして合唱と踊りで表現しながら繰り広げるさまは、まさにオペラの醍醐味というものなのでしょうね。
実力のある人達が醸し出す歌劇独特な音と空気は観客席にまで迫ってくる迫力です。 素晴らしい舞台です。
最後はハッピーエンドで終わるお話しなのですが、途中身を乗り出して見入ってしまいました。
毎回思うコトですが、
ひろみさんが舞台に立っているだけで、舞台に緊張感が生まれるから不思議だわ。
いつもと変わらず圧倒的な存在感を魅せています。
写真が取れなかったのでアップできないのが残念。多分、明日以降に広美さんがアップしてくださると思うけど、今夜は速報版です。