Hirei Outaki   


鳳瀧 妃麗 (本名・竹内志織)

長野県上田市出身 1964年生まれ

ヘアメイクアーティスト
長野美容専門学校着付け講師
INF 国際ライセンスエステティション
ヒーラー(心の解放・意識改革)インドにわたり勉強
㈱三善 外部スタッフ(クラッシックバレエ他)

初めまして。鳳瀧妃麗(オウタキ ヒレイ)です。

ツキヒヨリメンバーのオペラ歌手・松原広美さんからご紹介いただきました。

実家は3代続く美容業一家です。祖母は、和服で割烹着スタイルの鬢付け油の匂いが懐かしい髪結いでした。母は美容業界変革のパーマネント時代に83歳まで現役で仕事をしました。

母が「手に職を!」ということで、私は高校三年から短大時代にかけて、日本美容専門学校の通信教育で学びました。大学の休みは専門学校に通うという、結構ハードな学生時代を送りました。

卒業後はフランスに渡るつもりだったのですが、専門学校の先生に「面白い話しがあるから、やってみない?」と紹介されたのがTBS化粧でした。

そしてサラッとTVの世界に入り、ドラマ・歌番組等、ロケに・スタジオ撮影にとドラマティックな体験をすることになるのです。
ヘアメイク担当として、女優さんや歌手のヘアメイクを担当させてもらいました。
当時からすると「芸能人のメイク?すっご~い!」という事になるのですが、
当の私は芸能人オンチで、当時の人気番組〝歌のベストテン〟に出演する人気歌手グループの名前すら知らない。そういう場所では暗黙のルールのもと、大御所からご挨拶してメイクをさせてもらうのが常識なのです。それなのに、誰が大御所やら誰が有名で人気ものなのかわからないという全く芸能常識がなかった私だったので、笑える失敗も数々しでかしました。

お役に立ったことと言えば、これも天下の大女優Aさん(この方は芸能無知な私でも知っていた)に「あなた 暇そうね。私のセリフ練習に付き合って頂戴」なんて言われるがまま、セリフの相手役になってセリフのお手伝いしたり、お仕事以外の面白い体験を日常的にしました。

その後、結婚して子育ても楽しくやっていたのですが、以前から舞台メイクにも興味を持っていたので㈱三善(舞台化粧)の研究所で勉強もしていました。
これが舞台メイク・ヘアに繋がるきっかけとなったともいえるでしょう。
ご縁とはありがたいもので、お芝居や舞台のメイクのお仕事にお声がかかり始め、それまでとは少し違うステージで仕事をする機会が増えました。

それに続いてオペラの舞台等、一筋縄ではいかない大きな舞台のお話もいただくことになり、1本1本丁寧に夢中になってやってきて・・・気が付けばプロの舞台メイクアーティストになっていたわけです。

2010年あたりから舞台のお仕事が増えました。

オペラ作品【椿姫、リゴレット、アイーダ、仮面舞踏会、蝶々夫人、トスカ、ボエーム、カヴァレリア.ルスティカーナ、道化師、ランスの旅、パルシファル、こうもり、メリウィドウ、ヘンゼルとグレーテル、カルメン、愛の妙薬、オルフェオ、アンドレア.ルクヴルール、フィガロの結婚、コジ.ファン.トゥッテ、ドン.ジョバンニ、魔笛、皇帝ティートの慈悲、ワルキューレ、修道女アンジェリカ、ヴイッリ、ドン.パスクアーレ、シンデレラ、ジャンニ.スキッキ等】

芝居【六道輪廻ー野村萬斎演出他多数】クラシックバレエ、フラメンコ、フラダンス、など。隅田川の線香花火、群盗、たくみと恋子宝善哉等

数え上げれば200~300本くらいの舞台のお仕事をやらせていただいてきました。

舞台メイクと一言で言っても、舞台映えするお化粧をするだけではないのです。
1本の舞台メイクを担当するという事は、物凄いパワーを背負います。
台本を読み、その背景となる歴史の知識、演出家の意図を理解しながら
一人の登場人物を創り上げるのですから知識と想像力が必要なのです。
ヘアメイクはアーティストだと思っています。

舞台の上で役になり切りその世界を演じる人物を、完璧に印象的に創り上げる。
それがヘアメイクアーティストの腕の見せ所であり、評価につながるのだと思っています。
そんな大変な舞台つくりですが、
どんなに時間をかけて勉強してみんなと創り上げてきても、舞台は数時間で終わります。
幕が上がり幕が降りるまでの数時間に全てを注ぎ込みます。
こんなに気力・労力・想像力が必要なことなので、正気に戻ると「割が合わない仕事」かと、ふと頭によぎりますが・・・

でも、30年続けているのです。

それは幕がおりたその瞬間を皆と共有する達成感と会場からの割れんばかりの拍手の感動が忘れられず・・・それに支えられてきたのです。

2015年 蝶々夫人 松原広美さんも熱演されました。

これは「狩衣」(かりぎぬ)

元は平安時代に狩に行く時に着た公家の着物だったようですが、時代と共に、着やすいことから、日常的に着るようになり色彩も美しくなっていきました。

これを纏っているのは私です。
仕事柄、様々なシチュエーションに身を置き、イマジネーションを高めます。
好奇心が旺盛なだけかもしれませんが・・・笑

来る10月8日 『蝶々夫人』 ヘアメイク・着付けを致します。

最後に私のファミリーもご紹介しますね。

やはり個性豊かな面々で、それぞれクリエイターの仕事をしています。

今回、このようなお話をいただき、改めて自分の今までを振り返ってみました。
嬉しいコトも悲しいコトもたくさんありましたが、今こうして生きていくために
必要なことだったのだとしみじみ思っています。

皆様と楽しいパーティやお散歩に参加できることを楽しみにしています。


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