酒井聡雄
私は2021年の秋、東京都が主催する「東京セカンドキャリア塾」で、今回この“ツキヒヨリ”の発起人である土屋さんと出会いました。
「東京セカンドキャリア塾」というのは65歳以上のシニアの人達がこれからの人生をさらに豊かに生きていくための学びの場(塾)でした。
そこで、26名の塾生たちと半年間、自分のキャリア、経験、人生観などを語り合ったのです。
土屋さんからはそこで、“ツキヒヨリ”の構想を聞きました。
私は現在、聡オフィス(個人事業主)として活動しています。これまで中小企業6社の経営改革支援、新規事業開発、事業再生支援をさせて頂いています。並行して、TOKYO創業ステーションでプランコンサルタントとして、ベンチャービジネスとアントレプレナーへの支援も行っていることもあり、土屋さんの構想はすぐにイメージできました。
現実に、私の支援先企業の事業改革を進めるために土屋さんの力が必要だと直感し、すぐにつなぎました。そして土屋さんのフリーランスチームでプロモーションを設計し実践してもらうことができました。そういう考え方、チーム作りがこの“ツキヒヨリ”の源流なのだと理解しました。
この事例は具体的に別の機会に詳細をお知らせします。それが、このツキヒヨリのビジョンを理解して頂き、具体的な議論やアクションが起こしやすくなると思います。
私は38年間に渡り中小企業経営をしてきました。その間に子会社も含め7社の創業と経営管理に携わってきました。私の職務経歴としては、当初は技術担当専務取締役として開発設計技術とその技術イノベーションを行いました。具体的には電子回路基板設計を行い、大手電機機器企業の新規商品開発を担当しました。技術的に多くのイノベーションを起こし、開発設計という狭い業界ですがトップ企業に成長しました。
38年間という永い企業経営では、多くの方々が経験したのと同様に、大きな波のトップからボトムまで何度もいろいろな経験をさせて頂きました。それは、創業からの急拡大、バブル崩壊により倒産の危機、(大学院でのMBA取得を経て)イノベーションとBPRによる大成長、ITバブル崩壊によるIPO断念、(2社目の起業により)新規開発製品2種による急成長、リーマンショックによる事業再生計画の検討、ベンチャー企業支援という新ビジネスモデルの大ヒットによるM&Aにより全株式売却後に引退となりました。引退後には個人事業で“聡オフィス”を立上げ、中小企業支援と起業家支援を6年半に渡って行ってきました。中小企業支援では不動産系企業の柱になる事業の新規開発を行い、その企業の中心事業に成長しています。さらに、HR系企業の新規事業開発では学術的な知見を基にした“男性中高年齢者を元気にする事業”の開発を行い、ある自治体で継続的に採用されるまでになりました。その他にも、事業再生計画の支援、同族経営で法的争いに発展してしまった創業者支援、事業を活性化させたい女性CFPの経営戦略支援を行ってきました。
先にお伝えした土屋さんにもご支援を頂いている“支援先企業の事業改革”もその一端で、事業再構築助成金を申請し、そこの助成を受けながら、事業構造を根本から変える取り組みをしています。
事業改革や企業変革には、“製品を変える”“作り方を変える”“売り方を変える”“使い方を変える” “顧客を変える”のどれかを実施する必要が有ります。そのどれか、または幾つかを実施することで企業は大きく変貌することが出来ます。経営者が自ら、現状認識をして、現状の問題を把握し、そこから課題を抽出して、課題の解決策を案出しなければなりません。その後、実施する組織を作るには、効果的で健全な実施チーム作りを行う必要があります。
“ツキヒヨリ”には上記のような力が潜在的にあるのだと思います。土屋さんが構想するように経験豊富で豊かな知見と色々な領域での特技やスキルを持った方々がこの“ツキヒヨリ”に集まることで、潜在的な力が集まることになると思います。“ツキヒヨリ”に集まった方々と共に、さらに新たなメンバーも誘い込み、“社会課題”、“持続可能性”、“コ・ラーニング”、“リ・スキリング“等々を多角的に話し合いたいと思います。話し合うことで、個と個が融合し化学変化を起こし、オープンイノベーションが誕生したり、ビジネスアイデアが創生されたり、新しい考え方、新しい見せ方、新しい**が起きてくると思います。それが”ツキヒヨリ“であり、また、それが実現するような仕組みをこの”ツキヒヨリ“として持てるように、皆さんにも協力してもらい、私も最大のご協力をさせて頂きます。
いつでも、どこでも「酒井さん」と声をかけてください。よろしくお願いいたします。