Masao Sakamoto


坂本昌夫


1961年生
東京都江戸川区

私は2018年の7月、異業種交流会という場で、この“ツキヒヨリ”のお一人である酒井さんと出会いました。それ以来、年に少なくとも1回以上、酒井さんからビジネスに関する仕事のお声がけをいただきました。この“ツキヒヨリ”につきましては、酒井さんから、この2022年8月、概要を伺い、“ツキヒヨリ”が構想するように「経験豊富で豊かな知見と色々な領域での特技やスキルを持った方々がこの“ツキヒヨリ”に集まることで、潜在的な力が集結し、個と個が融合し化学変化を起こし、オープンイノベーションが誕生したり、ビジネスアイデアが創生されたりする」ことに共感をしました。

私は、現在、個人事業主として、データ分析あるいは数学指導に従事しています。バックグランドですが、数学科を卒業し、一部上場企業、ベンチャー、外資系企業を経験してきました。それぞれ、証券業、アナログデジタル変換回路の設計、プロジェクトマネジャーと職種はそれぞれ異なっていますが、根底には数学が一貫して流れていました。数学をビジネスの世界でどう使っていくかについて、経験してきました。いわゆる数学ユーザとして数学に携わってきました。もちろん、ルベーグ積分、確率論、関数解析などの純粋数学はとても魅力ある数学の分野です。(その他の数学も、とても魅力あるのはいうまでもありません。)

実際、証券業では、リスク最小化ということで、数理計画法を、またオプション価値を評価するために伊藤のレンマで有名なブラックショールズ式を、ベンチャーでは、チップの波形を分析するためにフーリエ解析を、外資系企業では、変動利付国債の資産価値を推定するために確率微分方程式を、適用してきました。
以上の経験から、学校で教わる数学を、また一味違った形で教えることに力を注いでいます。
さらに、データ分析については、いろいろな分野の方とお会いし、データ分析や統計解析に従事して参りました。主な具体的事例は次の通りです。

  • マーケティング(クリック率と購買との関係、顧客の分類)
  • 不動産(土地価格と立地条件との関係、予測)
  • 医療(疾病と原因の関係、予測)
  • 言語学(英語指導効果の分析)
  • パチンコ(出玉率との関係を分析)

など、分野を問わず、存在するデータを分析。
また、アンケート調査などの自由欄の文章も分析(テキストマイニング)

以上のようなことから、強味としては、データ分析の背景にある数学ロジックに明るい、ということが言えますし、お客様のニーズに合った解決策をデータ分析、あるいは数学により提供することが可能です。さらに、老若男女を問わず、数学難民を救うこともモットーにしておりますので、“ツキヒヨリ”において、数学を通じて、いままでと違った物の見方ができたり、新たな発見をすることに貢献させていただければと思っております。参考までに、今までの数学指導の中で、特に経営者の方が学ばれた数学の分野は次の通りです。

  • M&Aにおける数理をテーマとした文献を理解するための微分積分、確率微分方程式
  • 複数の接骨院の売上分析のための統計手法(統計検定)
  • 美容院事業計画において銀行融資用の資産評価のための投資戦略数理モデル(微分方程式、確率微分方程式、最適問題)
  • 経営全般に関する数学手法を使った経済の文献を理解するための経済数学  (線形代数、微分積分、時系列解析)
  • 財務諸表と収益の関連を数理的に把握するための一般化線型モデル  (多変量解析、ディープラーニング)

など

職歴

1983年 三洋証券株式会社 入社
1998年 株式会社 鷹山 入社
1999年 日本アイ・ビー・エム株式会社 入社
2013年 独立し、データ分析業務および数学指導に携わる

免許・資格

教員免許(数学) 中学1級、高校2級
第2種情報処理技術者、第1種情報処理技術者、特種情報処理技術者
統計士、データ解析士