温泉と宿のライター/旅行作家 野添ちかこ
生まれたのは神奈川県横浜市の郊外。私が幼稚園児のころ、満員電車の通勤に耐えきれなくなった父親の意向で、千葉県・浦安市に移る。
新卒で銀行員に。夢もなく、ベルトコンベアに押し出されるように社会に出る。目標のない毎日は、歯車の一つになってしまったようで苦しくて、息も絶え絶えに。気づけば顔は真っ赤に腫れ、全身にじんましんが出て1週間以上消えない事態となる。
「心が悲鳴をあげている」ことに気付き、転職した旅行・観光の業界新聞で地域への取材をスタート。癒やしの力をもつ「温泉」、和の文化を伝承する「日本旅館」にひかれ、2006年、フリーになる際に「温泉と宿のライター」を名乗り始める。
育ったのは埋立地の新興住宅街.学生時代・社会人になってからもアスファルトと高層ビルディングに囲まれた都心で過ごしたため、地方や自然を渇望。どうしたら心おだやかに、健康に生きられるか、心・魂・体の健康を保つ、食・運動・考え方の探求は20代前半から始まる。
転職回数は10回以上。業界新聞、デザイン会社、テレビ局、コンサル会社、ホテル運営会社、編集プロダクション、旅行会社、ウェブ制作会社などのノウハウを蓄積しつつ、バージョンアップ。
3人姉弟の真ん中で、どちらかといえば自己主張は苦手。誰かについていこうという気質もあり、たまに会社に属したくなる(実際に属した)が、50歳を超えて会社員には向いていないとようやく悟る。
現在は自然豊かな千葉県の某市で、ちょい田舎暮らし。
人生100年時代の折り返し地点を過ぎ、これまでやってきたライター・編集業に囚われず、健康で豊かに生きる方法を伝える仕事をしていこうと考えている。
【著書】
『カラダの中からキレイになる宿』(JTBパブリッシング、共著,2007年)、『千葉の湯めぐり』(幹書房、2013年)、『旅行ライターになろう!』(青弓社、2022年)。
【現在のお仕事】
『NIKKEIプラス1』(日本経済新聞社)に「湯の心旅」、『旅の手帖』(交通新聞社)に「会いに行きたい温泉宿」、『遊和』(置き薬の会社のフリーペーパー)に「遊湯ゆるり旅」を連載中。紙・ウェブ媒体を中心に健康になる旅の情報を発信中。
【私のHP】
ゼロたび
【資格や役職】
3つ星温泉ソムリエ、熊野古道女子部理事、温泉入浴指導員・温泉利用指導者(厚生労働省)、岐阜県 中部山岳国立公園活性化推進協議会顧問、特定非営利法人健康と温泉フォーラム専門委員、2022年「フィトライフ コーディネーター」取得、2023年「第18期江戸ソバリエ 脳学最優秀賞」受賞