第1回ヒヨリ版 江戸東京散歩  


文 落合惠子 写真 相川浩之       

4月11日の「神楽坂 夕暮れ散歩」の様子をまとめて見ました。

みなさま、お世話になりました。

相川さん、写真をありがとうございました。

次回も、散策後に美味しくお酒を飲みましょう。

(神楽坂案内人:落合惠子)

写真1ー駅、


17時過ぎに飯田橋駅を出発。空には夕暮れが迫っています。

写真2 出発


新しくなったJR飯田橋駅西口はなかなかスタイリッシュな改札口。集合場所にはぴったりです。
階段を降りれば、江戸城外濠の上にかかる牛込橋の上へ出ます。左手を見れば、かつての牛込見附門がそびえ立っていた土台の石垣がどっしりと遺っています。
さて、われわれは右方向へと舵をとり、神楽坂下の交差点を渡ります。

写真3ー神楽坂通り


「神楽坂通り」に入りました。ここはかつて坂の上の矢来町あたりに屋敷を構えていた、三代将軍・家光の時代の大老・酒井若狭守が江戸城へと登城する道として整えられました。

写真4ー虎白の通り


「神楽坂通り」から左へ入って、「虎白」「竹子」など、多様なお店が向かい合う道に少しだけ立ち寄ってみました。

写真5ー廣重の絵


「神楽坂通り」に戻り、ファミリーマートの前で。江戸時代の神楽坂を描いた廣重の浮世絵を見ると、たくさんの人が描き込まれ、江戸時代も栄えていた様子がよくわかります。

写真6ー仲通り、バーカンスイの角


「神楽坂通り」から右に入った道は「神楽坂仲通り」。バーも色々あります。その奥には、「ル・クロ・モンマルトル」や「ル・コキヤージュ」など、フレンチのお店も。

写真7ーかくれんぼ横丁入口


「仲通り」から料亭「千月」の手前を左に曲がれば、「かくれんぼ横丁」。江戸時代は武家屋敷が並んでいた場所も明治に入ると花街としてのにぎわいが始まり、足元にはピンコロ石を埋め込んだ石畳の道が続きます。

写真8ーかくれんぼ横丁


もう少し暮れてくると、足元をほのかな灯りが照らしてくれて、夜の神楽坂らしい風情が見られます。

写真9ーかくれんぼ横丁「千」の前


かつて一見さんお断りだったこの横丁も、今は「和食 千」やお箸でいただくフレンチの「かみくら」など、気になるお店がいっぱい。女性や若い人でにぎわう場所になりました。

写真10ーかくれんぼ横丁


とはいえ、ここは私有地なので、案内する場合は「お静かに」と釘をさされています。
古い建物がいくつか建て替えのため更地になっているのも気になりました。新しい建物を建てる場合も、「黒塀と石畳」の雰囲気を壊さないように、との配慮がなされています。

写真11ーかくれんぼ横丁、黒塀


「黒塀をひょいと曲がれば、前を行く人の姿が見えなくなる」。名前の由来はそんなことらしいです。

写真12ー本多横丁、軽子坂


「かくれんぼ横丁」から「本多横丁」へ出て右に進むと「軽子坂」に交わります。「神楽坂通り」と平行して走るこの道は、江戸時代、坂下の揚げ場に着いた荷を背負って運ぶ軽子さんたちの行き来する道でした。

写真13ーてっ平のある小径


「軽子坂」から「兵庫横丁」へ行く前に、ちょっと立ち寄ったのは、焼き鳥の「てっ平」や和食の「くろす」がある小径。どちらも案内せずにはいられないお店です。

写真14ー兵庫横丁


料亭「幸本」とホン書き旅館として有名な「和可菜」が向かい合う「兵庫横丁」。江戸時代より以前、豪族・牛込氏が城郭を築いた頃に、武器をつくる職人や兵器の倉庫があったことからこの名で呼ばれるようになったとのことです。

写真15ー伊勢藤の前


「兵庫横丁」を抜けると「神楽坂通り」の毘沙門天前に。日本酒を静かに味わって飲ませる「伊勢藤」と、ブルターニュの郷土料理ガレットで有名な「ル・ブルターニュ」が向かい合うこの場所。異文化がこともなげに向かい合うのも神楽坂らしさのひとつでしょう。

写真16ー寺内公園


「兵庫横丁」から左手に折れ、階段を降りれば、高層マンション「アインスタワー」がお隣に建つ小さな公園へ。「寺内公園」です。ここには「寺内(じない)」という言葉を遺したいという街の人々の思いが詰まっています。

写真17ー寺内についての説明板


江戸末期「行元寺」という寺の境内(寺内)にどんどん人が住みつき、そこから多様な文化が生まれたそう。粋な神楽坂の文化の発祥の地です。何もない公園ですが、神楽坂案内には欠かせない場所です。

写真18ー居酒屋へ


散策は1時間の予定でしたので、「寺内公園」までで時間切れ。その後は最終目的地の居酒屋さんを目指しました。

写真19ー居酒屋外観


予約していた「神楽坂 椿々」はレトロな外観。入ってみると奥行きがあり、2階もあって、なかなか大きなお店でした。2階へ通され、掘り炬燵形式の個室でにぎやかに交流会が始まりました。

写真20ーショップカード

写真21ー乾杯


お仕事を終えてから駆けつけてくださった今井さんもここで合流。10名揃って乾杯です。

お疲れ様でした!
神楽坂第2弾、3弾もやりたいというお声も出て嬉しい限りです。それもいずれぜひ実現したいですが、次回は谷中あたりを散策したいと考えています。散策後にまた美味しくお酒を飲みましょう。

(神楽坂案内人:落合惠子)


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