折本利幸
1954年8月生まれ
東京の大学を卒業後、大手ハウスメーカーに就職しずっとこの世界で生きてきました。若いころは大阪や名古屋の支店でゴリゴリと営業マンとして面白い経験をたくさんさせてもらいました。家を売ることを通して設計事務所やインテリアコーディネーター・税理士・弁護士等々のプロフェッショナルを有機的に動かしてお客様に最適な提案をするのです。それが自分の仕事のベースになっているような気がします。
その後の30年近くは、ほとんどが東京都内での勤務でした。
人を育成し、受注や売上の拡大へ繋げること。組織改革をリードしながら、人と仕事のマネジメントが主軸になっていきました。
手掛けるものも、住宅だけでなくマンションや商業施設、クリニック等々土地にまつわる幅広いソリューションまであらゆる提案をしてまいりました。
そんな私が、どんな時でも一番大事にしてきたことはお客様との信頼関係です。
お客様の事をよく理解し、私自身の事もわかっていただき、近しい関係を作りながら、お客様にとってなにが最高で最適なのかを見極めながら提案していました。
値切られたらお安くして売ればよいというものではありません。
お客様のこれからの暮らし方・生き方すべてにかってくる家や土地を売るわけですから、ある意味自分自身も腹をくくるみたいな真剣勝負であり、相手に対しての優しさや思いやりはもちろんなのですが、ある時は厳しい気持ちを持ってお客様と対峙する勇気も必要でした。
信頼関係が築けたお付き合いの中で、家そのものの建築の相談だけでなくインテリアやご家族の悩みのご相談まで受けることもありました。
モノを売ると言う事は、“商品の知識”ばかりでなく“愛”がないと、そのお客様に一番ふさわしいものを提供できません。
お互いの信頼の中で家を作るという仕事は本当にワクワクしたものです。
お客様を大事にしながら人と人との繋がりを楽しく作ってきました。
今回、ツキヒヨリの話を聞いて、まさにこれからもきっと自分が役に立てることがあるのではないかとピンときました。
土屋さんと高橋舞さんが企画している「イエ売る女たち」も面白い内容だと思いました。
家を売るだけでなく暮らし方の提案までしながら、女性が安心して家の購入ができる、相談できる仕組みを作ると言う事に多いに興味を持ちました。
これからの人生は、こういうワクワクしながら誰かの役に立つと言う事をしていきたいですね。それが幸せな状態なのではないかと思うこの頃です。